家づくり資金計画 その③
お金を支払うタイミングと流れ
家づくりにかかるお金は、数回に分けて支払います。
住宅ローンの手続きにも大きくかかわる部分の為、しっかりと事前に把握しておく
ことが大切です。
一般的には、大きな費用の支払いは、土地購入を含む場合は5回、土地購入が不要
の場合は4回に分けて行います。
土地購入のお金を支払うタイミング
土地購入が必要の場合、まず、土地代金の清算が必要です。土地の売買契約を結ぶ
際に、約10%の手付金を支払い、その後に残金を全て支払います。
土地の購入にかかるお金には、実際の土地代以外にも仲介手数料、印紙税、登録免
許税が必要となります。
通常、住宅ローンは建物が完成して引き渡しされるときに融資がおります。
土地購入の資金を住宅ローンで支払う場合は「つなぎ融資」が必要となります。
つなぎ融資は、その名の通り「つなぎ」として一時的に借りるローンです。
住宅ローンは建物の引き渡しや登記が済み、その住宅を担保として借り入れます。
つまり、建物の引き渡しが完了しないと、住宅ローンは使えないのです。
尚、つなぎ融資を借りる際、住宅ローンとは別に諸費用がかかります。
建物に必要なお金を支払うタイミング
【契約時、契約金】(初回)
基本的には、工事請負契約に記載された金額の1/4または10%程度を契約時
に支払います。しかし、契約のタイミングでは、住宅ローンの融資が実行されて
いないケースも多い為、記載金額の10%程度など頭金という意味合いの金額に
なることもあります。
【着工時、着工金】(2回目)
着工のタイミングで契約金額の1/4、または30%程度の支払いがあります。
この時期には住宅ローンの審査も完了していますが、実行が引き渡し後の金融
機関も多いため、自己資金で賄えないときはつなぎ融資を利用して支払います。
【上棟時、上棟金】(3回目)
上棟時のタイミングでさらに1/4または30%程度を支払います。現場の進行具
合は初期段階なのですが、支払う金額では契約額の約7割に相当します。この段
階だけでみると先払いをしている感じもありますが、この後は引き渡しまで支払
いのタイミングがありません。住宅会社は工事を進めていくうえで、先に材料を
仕入れる資金が必要になるためです。
【完成、引き渡し時、最終金】(4回目)
引き渡し時は、本体工事、付帯工事、諸費用の最終清算です。住宅ローン利用なら
融資実行になりますので、借入金から工事関係の費用を支払います。
まとめ
家づくりに必要な資金について、具体的なイメージを持つことは、家づくりの大切
なポイントです。
工事の流れに沿って費用を支払うタイミングは、上棟までに約7割は必要です。
自己資金だけで7割を賄える方は実際にはごくわずかで、ほとんどの方は住宅
ローンを利用します。
土地の購入にローンを利用する場合は、つなぎ融資が必要となるので、事前に準
備を進めましょう。
自己資金と住宅ローンのバランスを返済計画とともにしっかりとシュミレーション
して、家族の成長にもあわせた資金計画を立てましょう。
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